法人税などの確定申告をした際に、あるケースに該当する場合には払いすぎた税金が戻ってくる「還付」という状態になることがあります。
この払いすぎていた税金(還付金といいます)については後日、会社が指定した銀行口座に入金されることになるのですが、今回はこの還付金が入金されるまでの概要を紹介します。
還付金の入金は税務署・都道府県・市区町村の最大3か所から入金される
法人の場合、年に1回確定申告を行うことになるのですが、この際には基本的には
- 国(税務署)
- 都道府県
- 市区町村
の3か所に確定申告書を提出することになります。
こんなイメージです↓
このように、会社はそれぞれの提出先に確定申告書を提出しますし、税金の支払いもそれぞれ「税務署」、「都道府県」、「市区町村」に支払いを行います。
こんなイメージです↓
なので、下記のように本来は「都道府県」や「市区町村」に支払いをしないといけない税金について、全部まとめて1か所(税務署)に支払うといったことはできません。
このように税金の支払いをする際にはそれぞれ「税務署」、「都道府県」、「市区町村」に対して支払いをしていきますので、逆のパターンで払いすぎていた税金が戻ってくる場合には「税務署」、「都道府県」、「市区町村」のそれぞれの役所から返金がされることになります。
なので最大3か所から別々に分けて入金されるということになります。
税金の支払いを全部まとめて1か所に支払うことができないのと同様、確定申告をした結果、税金を払いすぎていた「還付」になる場合に、本来は「都道府県」や「市区町村」から返金されるものを税務署などが還付金を全部まとめて一気に返金してくる。といったことはありませんのでご注意ください。
あくまで提出した役所単位で還付金が会社の通帳に入金されてくることになります。
還付金が会社の通帳に入金されるまでにどれくらいの日数がかかるのかの目安
法人が確定申告をおこなった結果、税金が払いすぎていたので還付となる場合に、どのくらいの日数で会社の通帳に還付金が入金されるのかが気になる人もいるかと思います。
これについてはあくまで目安になりますが税務署が一番早く入金されます。
早ければ申告完了後、2週間程度で会社の通帳に入金がされると思われます。
その後、都道府県、市区町村から入金される流れになることが多く、こちらについては申告完了後1か月程度かかる印象があります。
従来は税務署からの還付金についても都道府県、市区町村と同様に申告完了後1か月程度かかっていたのですが、ここ数年は税務署に関しては還付金の入金がすごく早くなってきていると感じます(あくまでは個人の肌感覚にはなりますが。)
まとめ
法人が確定申告を行った結果、還付となる場合の概要と、還付金が会社の通帳に入金されるまでの目安となる日数をお伝えしました。
- 還付金は別々に入金が行われる。
- 入金までの目安は2週間~1か月程度
この点を理解しておけばOKです。今回の記事が何か参考になれば幸いです。