2023年9月1日から小規模企業共済の一部の手続きをオンラインで行うことができるようになりました。
これにより、日中に銀行窓口などに出向くことなく小規模企業共済の申し込みや掛金の変更が可能になります。
これから利用を検討している人や、すでに現在加入中の人にとっても便利になることが期待されます。
ということで今回はすでに小規模企業共済に加入している人が掛金の増額をオンラインで行う場合にはどのようにすればよいのかを具体的に説明してみようと思います。
目次
小規模企業共済の掛金の変更をオンラインで行うための事前準備
手続きには小規模企業共済手帳とマイナンバーカードが最低でも必要。パソコンで作業するならICカードリーダーも必要
結論から言いますと、小規模企業共済の掛金変更などの手続きをオンラインで行うためには事前の準備作業が必要になります。
したがって、今日オンラインで掛金変更などの手続きをしたいと思っても、実際には即日で作業を行うことができません。事前の準備に1日~2日程度要しますので、急いで手続きをしたい人は注意が必要です。
また、オンラインでの手続きにはマイナンバーカードが必要になり、パソコンで手続きを行う場合にはこれに加えてICカードリーダーが必要になります。また、小規模企業共済の申し込みをした際に発行された「小規模企業共済手帳(共済契約書番号やCDが確認できる資料であればOK)」が必要になります。
これらがすべてそろっていないとオンラインで手続き開始自体できなくなるので注意が必要です。
特に共済契約書番号やCDが確認できる「小規模企業共済手帳」は10年以上前に加入した人の場合には紛失していたりすることも考えられます。
加えてマイナンバーカードを持っていない・ICカードリーダーをもっていない人はまずこれらを準備しておく必要があります。
マイナンバーカードなどについては、これらを使って自身の確定申告をオンラインで提出(電子申告)を行っている人の場合にはすでに揃っていると思いますので問題ないかと。
なお、パソコンで小規模企業共済の手続きを行わず、スマホで手続きを行う場合には、マイナンバーカードを認識する機能が搭載されているスマホがあれば手続きが可能ですのでICカードリーダーは不要です。
これらの準備ができたらオンラインでの手続きを開始するための準備作業(登録作業)を行っていきます。
小規模企業共済の掛金の変更をオンラインで行うための事前準備の具体的方法
中小機構の小規模企業共済の画面へ移動して画面右下の「オンライン手続き」をクリックします。
画面が切り替わるので、「オンラインでの届出内容や掛金等の変更」をクリックします↓
さらに画面が切り替わりますので下記の部分をクリックします↓
すると画面が切り替わりますので、ここからオンラインで手続きをするための「準備」を行っていきます。
表示された画面の「利用申込」をクリックします↓
メールアドレスなどを登録する画面が表示されますので任意のメールアドレスを登録して登録します。
登録したメールアドレスに対して下記のようなメールが届きますのでそこに記載されたURLをクリックして進みます。
進んでいくとマイナンバーカードを使用して暗証番号を入力し、申し込み作業をする部分などがあり、無事に登録作業が完了すると下記の画像のようなメールが届きます。
ここまでくれば「準備作業」としては完了ですので、登録作業が完了するまで1日~2日程度待ちます。(どれくらいの時間で本登録が完了するかは今後改善されていき、短縮されるかもしれません)
本登録が完了すると下記のようなメールが届きます。今回は翌日には本登録が完了しましたので申し込みから約1日程度かかったことになります。
小規模企業共済の掛金の変更をオンラインで行う具体的方法
準備が完了したら実際に手続きを行っていきます。事前の準備で使用したページまで移動して「ログイン」をクリックします↓
マイナンバーカードの暗証番号を入力するように求められるので暗証番号を入力します
暗証番号を入力してOKをクリックすると画面が切り替わりますので「契約保全」をクリック
表示された画面で必要な手続きを選択します
変更手続きが完了すると下記の画像が表示されますのでPDFデータを保存しておきましょう。
まとめ
2023年9月1日から小規模企業共済の手続きが一部オンラインでできるようになったので、掛金の変更を行う場合の具体的な方法を記事にしました。
マイナンバーカードや小規模企業共済の手帳の準備などが必須であることと、利用申し込みの完了~オンライン手続きができるようになるまで1日程度の時間が必要になるので即日の手続きはできないこと等が注意点ですが、登録さえ完了してしまえば、その後の掛金変更の手続き自体はシンプルなので迷うことはないかと感じました。
小規模企業共済の申し込みや掛金変更などの手続きをしたいけれども日中なかなか銀行などへ行く時間が取れない人はチャレンジしてみていただければと思います。