個人事業主・フリーランスの方で仕事でクレジットカードを使っている人は多いと思います。このクレジットカードですが「仕事専用のクレジットカード」と「プライベートのクレジットカード」を使い分けることで確定申告や日々の経理作業を効率化することができます。
なぜ、経理作業を効率化できるのか具体的に説明します。
一つのクレジットカードで仕事用の支払いとプライベートの支払いをすることのデメリット
個人事業主・フリーランスの人は1年間の取引を記帳して決算書や確定申告書を作成する必要があります。
その過程で仕事に必要な経費の支払いをクレジットカードで支払うこともあると思います。
この支払いの際にプライベートで使用しているクレジットカードで仕事の経費の支払いをした場合、経理の際に仕事の経費部分だけを引っこ抜いて経費に計上していく必要があります。
少し具体的に説明します。
1枚のクレジットカードを利用して
- プライベートの支払いと
- 仕事に必要な経費の支払い
をしている人がいるとします。
その人のクレジットカードの明細を見てみるとこんな感じになっているとします。
確定申告の際にはこのクレジットカードの明細から仕事に必要な経費の支払い部分だけを集計して経費として計上していく必要があります。
上のクレジット明細でいうと、5月26日と6月18日にそれぞれローソンで支払いをしていますが、このうち、5月26日の支払いが「プライベートの支払い」であればこの支払いは経費になりません。
プライベートの支払いを経費にしてはいけませんので、クレジットカードの明細や実際の領収書などを見ながら一つ一つの取引が「プライベート」なのか、「仕事」なのかを区別する必要があります。
クレジットカードで支払いをすることが多い人の場合、この区別するだけでも大変な作業になります。
1か月前ならその取引が「プライベートの支払い」か「仕事に必要な支払い」なのかなんとか記憶を呼び起こすことができるかもしれませんが、数か月前の取引になると記憶も曖昧になってしまい、そもそもプライベートの支払いなのか、仕事に必要な支払いなのかすらもわからなくなってしまいます。
結果的にプライベートの支払いを経費に計上するというミスが発生するリスクが高まります。
仕事専用のクレジットカードを使用するほうが良い理由
「仕事専用」のクレジットカードを準備して、仕事に必要な経費の支払いをその「仕事専用」のクレジットカードで行うことでこの区別する手間を省くことができます。
仕事専用のクレジットカードを準備して、そのクレジットカードで「仕事の経費のみ」の支払いをした場合には当然ですがそのクレジットカードで支払った経費は全部経費に計上するものになります。
なぜなら仕事専用の支払いをするクレジットカードですから、プライベートの支払いをしていないはずです。
なので、そのクレジットカードで支払ったものは仕事に関係する支払いということになります。
この支払いはプライベートで・・・・、この支払いは仕事の経費で・・・・といった具合にクレジットカードの明細を見ながら判断する手間を省くことができます。
あとはその支払いがどんな勘定科目なのかを判断していけば経理処理としては完了になります。
まとめ
個人事業主・フリーランスの方で仕事でクレジットカードを利用している場合には「仕事用」と「プライベート用」のクレジットカードを分けて使うことで経理作業を効率化できる理由を説明しました。
クレジットカードを複数持っている場合等、可能な場合には仕事専用のクレジットカードを準備して事業に関する支払いは仕事用のクレジットカードを使用することをお勧めします。
また、現在一つのクレジットカードでプライベートの支払いと仕事に必要な経費の両方の支払いをしている方は今回の記事を参考にしていただければと思います。
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