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勘定科目をどれにしたらいいかワカラン!そんな時の対処方法を具体例を紹介しながら解説します。

個人事業主・フリーランスの方が自分で会計ソフトにデータを入力する際に「勘定科目を何にしたらいいのかワカラナイ」場面に出くわす時があると思います。

そんな時にはどうすればいいのか対処方法を説明します。
ポイントは「一旦、無視する」ということです。

勘定科目を何にしたらいいのかワカラナイことはよくある。

弊社では依頼者に代わって記帳作業をおこなう「記帳代行」というサービスを提供していますが、普通の人よりも入力作業に慣れがある、知識、経験がある自分でも勘定科目に関してはどの科目を使用するか迷う時はあります。

そんな時にどうしているか。それは一旦棚上げ・保留して別の取引の記帳作業をおこなうということです。

わからない、迷って決められないものをずっと考え続けるのではなく、できる作業を進めていくということが大事です。

具体的には勘定科目を何にしたらよいのかわからない場合には一旦「仮」の勘定科目を設定しておき、後でその「仮」の勘定科目を適切な勘定科目に訂正すればよいのです。

勘定科目がわからないなら「仮」の勘定科目にしておいて後で訂正する。

どんな勘定科目にすればよいかわからないときは「仮」の勘定科目を使用して別の作業をする。
その後、仮の勘定科目は後で適切な勘定科目に訂正すればよいのですが、では「仮」の勘定科目って具体的に何か?ということですが、特に決まりがあるわけではありませんが、よく使われる科目が

  • 未確定勘定
  • 他勘定
  • 仮払金

このあたりの勘定科目ではないでしょうか。

使用している会計ソフトによって表現が異なる可能性がありますが、だいたいこの科目であればどのような会計科目でも準備されていると思います。

弥生会計なら「未確定勘定」が標準で勘定科目に設定されています↓


MFクラウド会計にも「未確定勘定」が標準で勘定科目に登録されています↓


freeeも同様に「未確定勘定」が標準で勘定科目に登録されています↓


これらの科目を使用して「とりあえず仮の」会計データを作成していきます。

具体例を3つ紹介

仮の勘定科目を使用して「とりあえず」の会計データを作成する場合の具体例をいくつか紹介します。

具体例1 1000円分の印紙をコンビニで現金で購入したが、勘定科目を何したらよいかわからない場合。


この場合に「未確定勘定」を使用して、とりあえず「仮」の会計データを作成するとこうなります↓

借方勘定科目(左側)金額貸方勘定科目(右側)金額摘要
未確定勘定1,000現金1,000印紙代 コンビニ


その後、勘定科目がわかったタイミングで適切な勘定科目に訂正します。最終的にこんな感じになります↓

借方勘定科目(左側)金額貸方勘定科目(右側)金額摘要
租税公課1,000現金1,000印紙代 コンビニ


これで「仮の」仕訳データがきちんとした仕訳データになりました。
租税公課って何!?という人はこちらの関連記事を参考にしていただければと思います。


具体例2 預金口座から3万円の税理士報酬が引き落とされたが、勘定科目を何にしたらよいかわからない場合


この場合に「他勘定」を使用して、とりあえず「仮」の会計データを作成するとこうなります↓

借方勘定科目(左側)金額貸方勘定科目(右側)金額摘要
他勘定30,000普通預金30,000税理士報酬 甲税理士事務所


その後、適切な勘定科目がわかった段階で勘定科目を訂正します。こんな感じになります↓

借方勘定科目(左側)金額貸方勘定科目(右側)金額摘要
支払報酬30,000普通預金30,000税理士報酬 甲税理士事務所

※別に「支払報酬」でなくても「支払手数料」「雑費」などとしても特に問題ありませんが今回は「支払報酬」としておきます。源泉徴収に関しても考慮していません。

具体例3 預金口座から何の取引かわからないが4570円が引き落とされたが、勘定科目を何にしたらよいかわからない場合


この場合に「仮払金」を使用して仮の会計データを作成するとこうなります↓

借方勘定科目(左側)金額貸方勘定科目(右側)金額摘要
仮払金4,570普通預金4,570?内容不明

その後、この引落がインターネット利用料と判明した場合にはこの仮の仕訳を適正な勘定科目に訂正します。

摘要に関しても適正なものに変更します。最終的にはこんな感じになります↓

借方勘定科目(左側)金額貸方勘定科目(右側)金額摘要
通信費4,570普通預金4,570インターネット利用料


まとめ

個人事業主・フリーランスの方が自分で会計ソフトにデータ入力をする際に勘定科目を何にしたらよいかわからなくなった場合の対処方法を説明しました。

最終的(確定申告書を提出するまで)に適切な勘定科目にすればよいので、あまり悩まずに、時間をかけすぎずに次の作業に移りましょう。

弊社では単発の相談メニューもございます。「勘定科目を何にしたらいいのか?」わからない人などの相談もOKです。申し込みはこちらからお願いいたします↓


税務記事以外のことを個人ブログ(別サイト)で書いています。
こちらからどうぞ↓

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