税理士資格を持っていない人が税理士の仕事をすると法律違反になります。
また、ニセ税理士に税理士業務を依頼した場合、不測の損害を受けたり、あとあとまで税務上のトラブルの原因となる可能性があります。
今回はいわゆる「ニセ税理士」についてその見分け方を説明します。
目次
ニセ税理士とは
ニセ税理士とは税理士登録をしていないのに税理士の業務を行っている人のことを言います。
具体的には税理士資格(税理士登録をしていない)を持っていないのに
- 税金に関する相談を受けたり
- 確定申告書などの税金に関する書類の作成をすること
- 依頼者に代わって税に関する代理行為をすること
を言います。これをすると税理士の法律に触れることとなりペナルティが発生します。
ニセ税理士であるかどうかを見分けるための方法1 税理士検索サイト利用して名前で税理士の検索を行う
ニセ税理士であるかどうかを見分けるためのポイントはいくつかあります。今回は簡単に確認することができる方法を3つ紹介します。
一つ目は日本税理士会のホームページにある「税理士検索サイト」を利用して税理士の名前を検索することで税理士登録がされているかどうか簡単に判断することができます。
https://www.zeirishikensaku.jp/
上記のリンク先にこのような場所がありますのでクリックすると税理士情報検索サイトへ移動します。
移動するとこのような画面になります↓
例えばこの画面上で半角のカタカナで税理士かどうか確認したい人の名前を入力し検索をかけます↓
税理士として登録されているのであればこの検索画面上で検索結果にその人の名前が表示されますのでこの画面に表示された場合にはその人はニセ税理士ではないと言うことが確認できます。
注意点としては税理士検索画面は月に一度、登録されている情報が更新がされます。
税理士登録をして間もない人であったりする場合には情報が更新されておらず、上記の検索画面上に表示されない可能性があります。
そういった場合にはしばらく時間を置いて(1ヶ月後などに)再度検索をしてみると良いでしょう。
ニセ税理士であるかどうかを見分けるための方法2 税理士証票(免許証のようなもの)で確認する。
二つ目の確認方法は税理士証票を見せてもらうことです。
税理士であれば税理士商標という免許証のような名刺サイズぐらいの免許証のようなものを持っています。
もしニセ税理士かどうか確認したいのであれば税理士証票の提示を求めてみるというのも良いと思います。
税理士証票を見せてくださいと言うと税理士から怒られたり、不快に思われたりすることはありませんので安心して大丈夫です。
ちなみに税理士証票とはこういったものになります↓
ニセ税理士であるかどうかを見分けるための方法3 確定申告書の税理士署名欄で確認する。
最後の確認方法は確定申告書の署名欄を確認する方法です。
この方法は上の2つの確認方法に比べて確実度は少し下がりますが、参考程度にはなる確認方法です。
通常、確定申告書には税理士の署名をする欄が設けられており、申告書を提出する際には税理士の名前が記載されることがほとんどです。
自分が持っている確定申告書の税理士署名欄に税理士の名前が記載されているかどうかを確認してみましょう。
もし税理士に依頼しているのに税理士の名前が確定申告書類に記載されていなかった場合にはニセ税理士である「可能性」があります。
なぜ署名がされていないのか確認してみましょう。
※注意点※
まれにニセ税理士でも署名欄に記載していることがあるそうです、このケースは相当悪質なケースになります。
署名がされている具体的な箇所ですが、個人事業主やフリーランス方であればの所得税の確定申告をしていると思います。この場合には下記の箇所に税理士の署名欄が設けられていますのでこちらを確認しましょう↓
この書類の右下になります↓
法人の確定申告書に関しても同様に下記の箇所に税理士の署名欄が設けられています。右上に「別表一」と記載されているこちらの書類を確認しましょう。
この書類の右下の箇所になります↓
まとめ
ニセ税理士でないかどうか確認する方法を記事にしました。
他にも確認する方法はいくつかありますが今回紹介した方法は簡単に、かつ、すぐに確認できる方法になりますのでもし確認したい場合にはこの方法を取ってみましょう。
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